2016年12月24日土曜日

効率のいいドライバーと、他のドライバーの違いを調べてみました。

今回は、プロパンガスのボンベの配送、交換を専門に行う会社を紹介します。

コンロやお風呂を沸かすときに使うガス。

ガスには都市ガスとプロパンガスがあります。

都市ガスは、家やお店に配管でつながっていて、
電気や水道と同じように、ひねれば出てきます。

プロパンガスはボンベに入っています。
定期的にガス会社の方が来て、
空になったボンベを交換していきます。

都市ガスとプロパンガスの普及率は、
53%と44%。(2013年資源エネルギー庁調査)
普及率は都市ガスの方が高くなっています。

都市ガスは文字通り、都市部中心
プロパンガスは地方での利用が主です。

プロパンガスの販売は、地域の販売店が行っています。
販売店は元々油屋さんとか庄屋さんとか、
地域の有力商家だったところが多く、
時代に合わせて、プロパンガスの販売や、ガソリンスタンドを経営するようになりました。

ガスや石油の元売り会社も、信用力があるところでなければ、
取引しなかったそうです。

プロパンガスの販売店は
地域に家庭や飲食店などの顧客を何件も持っています。
顧客はガスの利用量に応じて、料金を払います。

顧客が存在すれば、お金が入ってくるストックビジネスです。

しかし、プロパンガスの販売店も経営者の高齢化や後継者不在という問題が出てきました。
プロパンガスのボンベは重く、高齢では配達や交換が難しくなります。
子供たちが後を継いでくれないお店も増えてきました。

そこで、M&Aによる、事業譲渡が増えてきました。
顧客1件いくら、という形で資産査定が行われ、
大手に事業移転が行われます。

吸収される販売店にとっては、事業売却で現金を得られます。
また、従業員もそのまま引き継がれます。
吸収する側も、規模が拡大でき、コスト削減が可能になります。
顧客も、ガスの供給不安がなくなります。
理想的なM&Aです。

地域でこじんまりと商売をやっていたときは、
販売も配送も、販売店さんが自前でやっていました。
販売量をたくさん増やせない理由として、自前での配送に限界があったからです。

しかし、吸収した大手の販売店は、配送専用の会社を持っています。
ここには、最新の配送車両も体力のある若手社員もいます。
その結果、販売量も増やすことができるようになりました。

この、配送専用の会社さんとは10年ほど前から取引関係です。
最初、事業内容を聞いたときは、いまいち理解できなかったのですが、
次々と、配送拠点が増え、配送エリアが広がっていくのを
目の当たりにすると、理解できるようになりました。

この会社が配送件数は10数万件。
ガスという商品の特性上、夏は暇で、冬は忙しいそうです。
ドライバーさんが足りなくて、東北から出稼ぎに来ていただいたこともあるそうです。

ドライバーさんの仕事は、ガスボンベの交換と、残量の確認。
毎日、担当エリアのガスの利用予測が出力され、
それを参考にしながら、巡回ルートを考えます。

ベテランドライバーになると、自分の予測と、ほとんど差が出なくなるそう。

1日に回る件数は50~70件。
道路が渋滞する通勤時間帯を避け、6時ぐらいに出発するドライバーもいます。

回る順番を考えるのは各ドライバーですが、
たくさん回れるドライバーと、他のドライバーは何が違うのか調べてみたことがあります。

GPS装置を付けて、走行ルートを調べたところ、
たくさん回るドライバーは、きれいな左回りのルートでした。
左折なら、交差点を曲がるのに時間がかかりません。

運転技術も高く、急ブレーキや急加速もほとんどない、
理想的な運転でした。

こういう人ばかりだと、
世の中が優しくなれる気がします。


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