2016年12月16日金曜日

ナビ取付のプロ集団。 一匹狼が集団になると強い。

世の中にはいろいろな職人がいます。

私が今まで会ってきたのは、
建設現場の仕事が多かったので、
・電気工事屋さん
・機械の据え付け屋さん(自称鍛屋)
・プログラマー(パソコン系、制御系、組み込み系、最近はWeb系)
自動車屋の場合
・会社専門の修理屋さん
・鈑金屋さん
・ラジエーター屋さん
うちの会社の場合も、電装屋さんと言われています。

会社に属している職人さんもいますが、
手に職を持っている職人さんは独立志向が強い。

最初は親方について、仕事を覚え
一人前になると、独立していきます。

親方の方も、独立を支援します。
社員として雇うよりも同業者として、仕事を融通し合った方が
お互いに利益がある仕組みになっている部分が多いようです。

独立した人は敬意を持って、”一匹狼”と呼んでいます。

自動車業界は、一匹狼が少ない業種です。
勤めていた会社からのれん分けをして独立して創業した人も多いのですが、
(うちの父は、そのパターン)
会社組織にして、社屋を構え、社員を雇うことが多いです。
自動車の点検や修理にはそれなりの設備や機材が必要なのが理由かもしれません。

なので、自動車の関係で一匹狼の人と初めて会ったときはびっくりしました。
その方は、以前勤めていた自動車電装店をやめた後、
その時の取引先から、声をかけられて電装品の修理や取付を行うようになった。
取引先は自動車ディーラーなどの自動車整備工場。

声がかかったら、その場所まで行って、場所を借り作業をするそうです。

エアコンの修理やカーナビの取付などで重宝されていると
お話をしてくれました。

新車に装着するカーナビやETC、バックカメラなどの電装品の取付は
納車前に行われます。
自動車メーカが都道府県単位で用意している架装センターという場所に行くと、
納車前の車がたくさん止まっています。
ここで、注文に応じたカーナビやETCなどの取付を行った後、
販売店に送られます。

電装品の取付は、慢性的な人手不足。
ウデがあれば、仕事には困りません。
標準的なカーナビの取付が、1台あたり1万円前後。
段取りをうまくして,一日5台取付ができれば、1日5万円の収入。
仕事が増えれば毎月70万以上は稼げます。

高い工具も必要ありませんし、
建設現場のように服装や安全装備に気を使う必要もありません。
そもそも、一人仕事がほとんどなので気楽。
仕事としては悪くありません。

そんな業界ですが、
彼らの悩みは、仕事の入り口、
どこから、仕事を受けてくればいいのかわかりません。
そんな時、仕事を段取りよく割り振りしてくれる、
”ボス”がいれば安心して仕事ができます。

5年程前に現場でお会いした人は、
この”ボス”の立場でした。
次から次へと、仕事を受けて、職人さんにまわします。

彼は、請負金額から手数料の費用を差し引いて、
職人さんに作業代を支払っています。

在庫の必要がないビジネスなので、
リスクも低く、安定した取引先があれば
結構稼げます。

職人さん達とは雇用契約はありませんが、
20人以上の職人さんと協力関係にあるそうです。
忘年会は全員を集めて、ずいぶん盛り上がるそうです。
Win-Winの関係ですね。



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