昭和43年創業。今年で48年です。
恵那バッテリー電装の社名は、
”恵那”は創業の地が岐阜県恵那市(現在の所在地は岐阜県中津川市)
”バッテリー”は自動車用バッテリーの販売
”電装”は自動車の電機関係の会社ですよ
という意味です。
業種は自動車電装業。
自動車のスタータ(エンジンをかけるモータ)、オルタネータ(エンジンの力を使う発電機)、エアコンなどの修理や、部品の販売、バッテリーの販売などを行っています。
自動車産業にはアフターマーケット市場があります。
自動車の修理や整備、車検から、
タイヤ、自動車オイル、ETCやカーナビなどの自動車用品、
保険や中古車もその中に含まれます。
2012年度の市場規模は日本国内で12兆円と言いますから、
巨大産業です。
自動車電装業は自動車の電気関係の修理や整備、取付を専業に行う業態です。
車の調子が悪いとき、たいていの人は買ったお店に相談に行きます。
トヨタの車であれば、トヨタ*** **店という自動車ディーラーに行くと思います。
自動車ディーラーは、修理の依頼を受けたとき、修理内容を推測します。
足回りやエンジンであれば、自社の整備員が対応するでしょう。
電気系やエアコンであれば、取引のある自動車電装店に修理を依頼します。
自動車の修理、整備業界は市場が広く、分業化が早くから行われていました。
苦手なこと、わからないことで悩むぐらいであれば、専門業者に仕事を出した方がいいという割り切りがあります。
自動車電装店にとっても、ディーラーから仕事が依頼が来るのであれば、自社で顧客を探す必要もありません。
直接顧客の対応を行う必要もなく、手間もコストもかかりません。
実際、恵那バッテリーの顧客は、
・トラック販売ディーラー
・建設機械販売ディーラー
などです。
顧客に対して、電装品の修理サービスを提供していました。
また、あまり知られていませんが、自動車電装業は、
部品メーカによって系列化されています。
・デンソー
・三菱電機
・日立製作所
などなど。
部品メーカは、自動車メーカに部品を納入しています。
納入する条件として、”部品が壊れた場合は速やかに対応する”
です。
対象部品は、スタータ(エンジンをかけるモータ)、オルタネータ(エンジンの力を使う発電機)です。
車の保証期間内に自動車ディーラーなどからこの部品が壊れたという連絡があった場合、”クレーム”という名前の作業で交換作業を行います。
”クレーム”作業の費用は、顧客や自動車ディーラーに請求するのではなく、自動車部品メーカ(実務は、自動車部品メーカの代理店)に請求します。
系列の自動車電装店は、メーカの出先(サービス店と呼ばれる)として、自動車ディーラーと取引関係を作っていきました。
クレーム作業は自動車電装業にとって、名刺のようなものでした。
デンソー系列は、トヨタ、ダイハツディーラー
三菱電機系列は、三菱自動車、マツダなど
日立製作所系列は、日産など
と言うように棲み分けがされていました。
しかし、自動車部品が壊れなくなり、また、自動車部品メーカも壊れない努力を進めたことにより、
この様な、事業モデルは成立しなくなりました。
また、自動車電装業は、自動車ディーラーの”下請け”的な立場で仕事を行っているため、
作業単価が安く抑えられてしまいます。
下請けを脱するためには、顧客を自社で作り出すしかありません。
恵那バッテリーでは、運送会社やバス会社、車を使って仕事をする会社と直接取引を行い、相談を受けたり、提案を行ってきました。
現在は、それが実を結び、ドライブレコーダーなどの事故防止製品の販売が増えています。
また、顧客と直接対話を行うことで、顧客の抱える問題や、解決方法などについて知識と情報を得ることができ、更に、同じ悩みを持つ顧客に提案することができます。
これが、恵那バッテリーの儲けの仕組みです。
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