2016年12月15日木曜日

自家用自動車管理業の仕組み。 いろいろな人材派遣

5年程前、ホームページから問い合わせがありました。

問い合わせ内容は
「当社では1000台の車を運行しています。ドライブレコーダーの導入を検討しています」
意味がよくわからなかったので、
お話を聞きに、東京まで行ってきました。

この会社、説明によると、
自家用自動車管理業の大手。
主な仕事として、企業などに運転手を派遣する仕事。
とのことです。

もう少し話を聞くと、
自家用自動車管理業というのは、警察庁、経済産業省、国土交通省により許可された公益法人。
つまり、3つの省庁が管轄している。
当時、人材派遣業に対して、風当たりが強い時期でしたが、
自家用同社管理業は3つの省庁に守られているから問題ないと説明してくれました。
(実際、その通りでした)

自家用自動車管理業の事業内容は、
車のドライバーを派遣する仕事です。
官僚、会社の社長、役員などが利用する社用車を運転するドライバーを派遣します。
社用車は、会社や省庁の持ち物。
あくまでも、ドライバーだけを派遣するのがこの業態のポイントです。
(車まで持ち込むと、タクシーなどの営業車と領域を分けることができないからだそうです)

私が以前勤めていた会社にも、運転手さんがいました。
運転手さんと会社には雇用契約がなかったので、
この様な会社から派遣されてきたと思います。

要人の運転以外にも、
スクールバス、幼稚園バス、自動車学校の送迎バス、塾やスポーツクラブの送迎バスなどの運転手も派遣。
最近は、こちらの方の需要が多いようです。

受け入れる施設側にとっても、ドライバーの求人を出しても、
応募が少ないこともあり、
専門業者さんに依頼した方が早くて確実という事情もあり、
需要は増えています。

自家用自動車管理業の協会に加盟しているのは、
全国で約50社。
それぞれの会社さんで、得意な地域や分野があります。
一般社団法人日本自動車運行管理協会ホームページ

ちなみに、運転手さんはどういう人が多いですか?
と聞いたところ、
「高齢者が多いです。以前、トラックに乗っていた人もいるし、
 普通に会社で働いていた人もいます」
「幼稚園バスの場合、車を運転するのが朝と夕方。
 実働時間が短いので、そんなにたくさんの給料が払えないのです。
 だから、若くてたくさん稼ぎたい人ではなくて、
 定年後に、年金をもらいながら、ちょっとお小遣いを稼いで
 子どもとふれあえる。という理由の人が多いです」
なるほど、

今後、年金の支給時期が繰り上げられていき、
定年後も稼ぐ必要がある人は増えていきます。
そういった方の受け皿としても、成長が見込まれます。

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