2017年1月5日木曜日

夢を実現した営業マンは地図が好きだった

”好きを仕事に”
”夢を実現”
人生の生き方として、理想的なキーワードです。

ただし、現実の社会で
好きや夢を実現し、なおかつ食べていける人は非常に限られているのも事実。

バンドマンにあこがれ、順調にデビューしても、
ヒット曲に恵まれず、あきらめて去って行く人はたくさんいます。

Jリーガにあこがれても、一年に50人前後しか入団できません。
試合に出られる人はもっと少ないですから、
夢を実現するのは、大変な努力(と運)が必要です。

逆に、好きじゃないけど、この仕事をやっている人はたくさんいます。

銀行マンが、「僕は昔から、お金が好きで好きでたまらなかったので、この仕事を選びました」
と言ったら、ちょっと怖いですよね。

知り合いに犬の訓練所をやっているところがあります。
ここの所長さん、犬好きかと思いきや、”オヤジがやっていたから”という理由でした。

私は、家が自動車の電気関係の会社をやっていたので、
何となく、いつも進路には”電”という文字が付いていました。
すごく、得意でも好きでもありませんでしたが、
何となく、行ける範囲で一番いいところ(偏差値とか、給料とか)で選んだ結果でした。

こんな感じで、進路を選んでいる人も多いと思います。

以前、ある地図会社の方が営業に来たことがあります。
20代後半の感じのいい若者でした。
ひととおり話を聞いた後、世間話で
「どうして、この会社に入ったのですか?」
と聞きました。
その会社は一部上場企業。
質問は、”この仕事”ではなく、”この会社”でした。

この質問に彼は、
「僕は昔から地図が好きで、地図を作る仕事に就きたいと思っていました」
「それで、この会社に入りました」
「地図は、昔は職人さんが手作業で作っていたのですが、今はみんなデジタルなんですね。ちょっと、自分の想像とは違っていました」
「そこで、営業を希望して、地図や、地図を使った情報を広めるために、いろいろなところを回っています」
とのことでした。

へぇーー!
すごい、自分の夢を職業で実現してる。
世の中にはこういう人が実在していることを知って、
ちょっとうれしくなりました。

その後、お付き合いはありませんが、
その会社の地図や書籍を見るたびに、
彼のことを思い出します。




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